野沢温泉スキー合宿2019 好天の野沢はやっぱり最高だ

野沢温泉スキー合宿2019に参加の皆様そして今回は参加出来なかった皆様
  今年のスキー合宿は、久しぶりに好天に恵まれ野沢で滑る楽しさを思う存分味わうことが出来ました。筋肉痛でその余韻を味わいながら、報告をさせていただきましょう。
  金沢・富山では雪の少ない冬だったようですが、野沢のゲレンデは雪がタップリ。最高のコンディションでスキー合宿を迎えました。参加者は10名、谷道さんが働き先の八方尾根から久しぶりに参加、昨年は荒天で殆ど滑れなかった黒崎さんがリベンジ参加、山中さんが一年振りに復活し、旦那さんが海外出張で山西久美子さんが一人参加、その他常連組を加えて9男・1女名での開催です。
 15日(金)は朝から晴れ、気持ちの良いスキー日和でした。早朝新幹線で入った黒崎さん、上田の宮島さん、白馬から入った谷道さんは午前中から滑り込み、佐藤さん・野村さん・上馬さんの金沢組も3日券を買って一滑り。関東から新幹線で入った山中さんと私は、飯山駅で井上さん山西さんに迎えられ、11時に宿に入り、12時前にはゴンドラ上のやまびこレストハウスに向かいました。
 レストハウスは、既に外人さんたちで満員でしたが何とか席を確保、全員が集合してスキー合宿のスタートです。今年のメニュー、1番人気は「120gオージービーフのステーキランチ」眼の前でステーキを焼いてくれます。谷道さんは、大盛でペロリ。野村さんは3日間食べ続けたのです。私は焼鳥丼を食べましたが、これも美味しかったですね。
 午後からは、皆でやまびこゲレンデを滑りました。毛無山山頂からは絶景が広がります。皆思い思いにやまびこAコースを滑ります。既にコースにはコブが出ていましたが、雪は柔らかく、快適に滑ることができました。黒崎さんは、この日の為にスキートレーニングを積んできたそうで、安定感ある滑りを見せていました。富山のたいらスキー場の急斜面で滑り込んでいる井上さん、膝がしっかり入った小回りで、このゲレンデで撮ったポスターのモデルのような滑りで、その上達ぶりに感心させられました。井上さんと谷道さんは、今やゲレンデより滑る人が多いリフト下の自己責任エリアを滑って悦に入っておりました。
 一しきり滑ると汗がタップリ。コース下の「喫茶ダンケ」に入ります。りんごソフトクリームを食べる。その冷たさと甘さが疲れを癒す。こんな時間が大好きだ。また少し滑って下山のモードに入る。私は、連絡リフト横の小ゲレンデでカービング小回りの調整を少して、3500ⅿのスカイラインコースを滑り終えスキーを終えた。宿に帰ると4時を越えていた。半日だけだったが、好天の中大満足のスキーであった。
 部屋は、“朝ぎり・夕ぎり”に、“さくら”と“ひばり”を確保。何時ものように、朝ぎり・夕ぎりで、持ち寄ったお菓子とワイン・焼酎を開けて歓談する。お風呂は内風呂ですます。中尾の湯に行く元気が出ない。私は、今回の野沢では外風呂に入らず終わってしまった。最後の日の朝、佐藤さん・井上さんの二人が雪の降る中を中尾の湯に出掛けたのだが。
 18時から夕食。この日は、我々10名と夫婦一組だけの食堂だった。信州名物の馬肉の他、工夫をこらしたメニューが並ぶ。全員が生ビールを注文して乾杯。すきっ腹にビールが染み入り、美味しい料理が疲れを取るエネルギーとなる。山西さんが、左手の中指根本に絆創膏を張っている。やまびこAコースで転倒して強く打ったとのこと。少し腫れていて、痛みもあると言う。野沢に来る時にヤバい忘れ物をして、気分が落ち込んでいる。それだからか、お酒の好きな彼女は、ビールをしっかり飲んでいました。
 一泊だけの人がいるので、宿のロビーで全員で記念写真を撮る。7時45分ごろから、恒例の夜の宴だ。明日帰る、黒崎さんと谷道さんに話をしてもらう。黒崎さんの“観音坂いちえ”は、ひがし茶屋街の近くにある古民家カフェである。築100年の家を改築し自宅兼カフェとして営業している。観光客が多く来る場所であり、土日は休めないのだとの事。今では芸子さん達とも友達になり、店にも良く来てくれるとのことである。私も、大学での最初の下宿が、西の廓の元茶屋だった・・と話が飛ぶ。茶屋を止めて空いた部屋を下宿として使ったのだ。夜になると三味線の音が聴こえものだ。 谷道さんは、八方尾根でリフト管理の仕事をされている。今年で2年目。去年は山の上のリフトだったが、今年は風と雪が少ない下のリフトに変えて貰えたので続けているとのこと。5月から夏の間は、立山のホテルで働いているのだから、自然の中で生きることがとことん好きなのですね。最近、電源が切れてリフトがストップしたトラブルがあった・・・とのこと。リフトが30分超止まったのだと言う。何時回復するかわからずジリジリしたが、アルバイトの管理者には手が出せない。回復見込みがない時は、リフトから人を降ろす作業が必要であり、その訓練もしてはいたが、そうなる前に回復したのでホットした・・・との事でした。
 佐藤さんが、去年の11月1日に白山に単独行で登った時の写真を披露してくれました。たまたま前日に雪が降り、当日は見事な青空。素晴らしい雪景色を眺めながら頂上に立った、その時の写真でした。佐藤さんは、累計134回も白山の頂に立っているのですが、それだけ登れば白山の神様から素晴らしい贈り物が貰えるのでしょう。その写真は佐藤さんのブログで観られますので、皆さんもご覧になって下さい。 続けて、佐藤さんに昨年9月発刊された教科書「人間工学の基礎」の話をして頂きました。大惨事となった航空機事故・列車事故で明らかとなったヒューマンエラーの事例をあげながら人間工学の考え方・役割を説明して頂きました。喜寿を越えてなお、フルマラソンを走り、スキーを続けられる佐藤さんの生き様が、正に人間工学の集大成とも思われ、お話しをリクエストしたのですが、この教科書が生かされ・活用されることを願うものです。 いつの間にか10時を越えており、夜の宴はこれでお開きにして就寝となりました。
 16日(土) この日は、朝から雪。天気予報どおりです。朝の7時に、黒崎さんは金沢に帰っていきました。山西さんは、昨日怪我をした左手の痛みがひかず、スキーを中止して帰宅することになりました。谷道さんが、長野駅まで送っていくことになりました。宮島さんは、今日はお休みを宣言。9時過ぎに、車で帰る谷道さん・山西さんを見送って、6人でスキーに出発しました。
 長坂ゴンドラを登ると外は真っ白なガス、上は殆ど視界が効きません。この日は、湯の峰・水無ゲレンデで滑ることにします。湯の峰ゲレンデに着くと、雪は静かに降るも視界はまずまず、この日は、終日このエリアで滑ることになりました。ブナとダケカンバの森の中の小さなゲレンデだが、雪が樹々に積もり幻想的な雰囲気。何より、スキーヤーが少なく穴場的なゲレンデなのです。斜面が緩やかな湯の峰ゲレンデを滑り、調子が出てきたところで上・中級者用の水無ゲレンデを滑る。11時過ぎに早めに昼食を取ろうと中間駅から、ゴンドラに乗りレストハウスに入りました。
 6人なので上の平には降りずに、レストハウスやまびこで昼食をとる。この日は、醤油ラーメン。受験休み・春休みになり若い学生達が多い。12時近くになると混みだしてくるので、席を立ちスキーに出る。疲れが溜まった山中さんは、下に降りるとのこと。やまびこ方面はいまだ視界が効かないので、5人でまた湯の峰・水無ゲレンデで滑る。一しきり滑って、中間駅から上に登って休憩。一階のカフェでコーヒーを飲む。2時過ぎに、佐藤さん達金沢3人組は、スカイラインで降りることに。私と井上さんは、やまびこ4リフトで上に登ってみた。上は、やはり視界が効かない。山頂には登らず、やまびこDコースを滑って、リフトで登り返し、やまびこEコースからスカイラインコースに入って、この日のスキーを終えた。宿に着くと3時を過ぎたところ、特製の甘酒をいただいて、疲れを癒した。
 この日の夕食は、小づれの家族入って賑やかであった。我々は7名で、チョット寂しい。鯉のコブ締めの刺身の他、いつもながらの賑やかな食卓であった。 夜の宴は、7人では宴とはならない。私が持ってきたDVD「自然で楽なスキーのすすめ」を試聴した。このDVDは、重力とスキーの性能を活かして、力まず楽なスキーをするように勧めている。筋力の衰えた高齢者には適した滑り方だ。明日のスキーの参考にしてもらった。 テレビに戻すと「外国人が好きな温泉地ベスト10」という番組をやっていた。今や外国人天国である野沢温泉が何位に入るのか、皆で観る。結局一位は秋田の乳頭温泉であった。雪景色と乳白色の温泉が好かれているようだ。野沢温泉は、20位以内には入っていたようだが残念なり。 番組が終わると9時であった。皆、疲れが出たのか布団を引き出す。このまま、就寝となる。
 17日(日) 朝起きると雪が降っていた。予報は、雪のち晴れとある。山中さんは、もうタップリ滑ったからと、この日は滑らす先に帰るとのこと。昨日休んだ宮島さんを入れて、今日は6名で滑ることになる。9時過ぎに、山中さんに送られてスキーに出る頃には、私の期待したとおり雪が止み日差しが出ていた。
 ゴンドラを登ると、やまびこゲレンデ方面は人が一杯だ! これを見て、午前中は湯の峰・水無ゲレンデで滑ることにする。湯の峰ゲレンデでは、シュプールを描く新雪の滑降を期待したが、既に滑られていて、新雪の中に沢山のシュプールが書かれている状態。却って滑りずらい。水無ゲレンデは、より多くの人が滑ったためか圧雪状態となっていて滑り易い。主に此方で滑ることにする。新雪を被ったブナの樹が綺麗だ。コースの隅の新雪が残るエリアに入るなどして、色んな滑りを楽しんだ。
 昨日同様、早めに昼食を取ろうと11時過ぎには、ゴンドラに乗りレストハウスに入った。この日は子供づれが多く賑やかだった。やはり、子供たちにもっとスキーを楽しんで欲しいと思う。 12時頃にはレストハウスを出る。佐藤さんたちは、スカイライン連絡リフト横のゲレンデを少し滑ってスカイラインを降りるとのこと。膝に痛みが出ているという宮島さんも、降りるという。私と井上さんは、残ってやまびこゲレンデを滑ることに。また来年会いましょうと、別れた。
 すっかり晴れて、霧氷がキラキラ輝いている。昼食の時間帯で、リフト待ちはそんなに無かった。毛無山山頂では、またまた絶景が待っていた。人が少ないやまびこAコースを気持ち良く滑った。井上さんが、自己責任エリアを滑りたい様子。久しぶりに私もその気分となった。井上さんには、リフト下でなく出来るだけ林間を滑るように指示すると、上手くコース取りをしてブナ林の中を滑っていく。私も後に続いた。林間も既に多くの人が滑っているので、全くの新雪状態でははなく、人の滑った後をトレースすることにはなるが、それでも面白く、林間を滑り降りることが出来た。汗もタップリかいたので、また“喫茶ダンケ”で休憩。山ぶどうジュースで喉を潤した。
 1時半過ぎに、ダンケを出た。井上さんは、まだ林間を滑りたい雰囲気。今度は、下のやまびこ4リフトの横のブナ林の中に入った。井上さんは、すっかり林間滑降に魅了されたようだ。上手くコース取りしてどんどん降りていく。脚に疲れが溜まってきた私は、制動が上手く効かず雪の絡まりに入り込み大転倒、冷汗をかいたのでした。慣れないことはするものではありません。やまびこEコースを滑り、連絡リフトを登ってスカイラインの上に出る。さあ、野沢の最終滑降と、少し気合を入れなおし、スカイラインコースを滑り降り、今年の野沢スキーを終えたのでした。宿に戻ると3時を越えたところ。まずは怪我をせず、無事に滑り終えたことが嬉しかった。
帰り支度をして、宿の女将さんに来年の予約をいれました。
野沢温泉スキー合宿2020は、 2月14日(金)~16日(日)を予定しています。

 以上、野沢温泉スキー合宿2019 を総括してみました。
 今年のスキー合宿は、参加者が10名でしたが、天候に恵まれ楽しいスキー合宿となりました。ただ、初日に怪我をして一日滑っただけで帰られた山西さんは、残念でした。怪我による痛みはやわらぎ、大過はなかったようですので、また来年は頼れる旦那さん共々ご参加下さい。
 今年、体調不良で不参加になった方々、不具合な部分をしっかり治し、また野沢で一緒に滑りましょう。家庭の都合などで、不参加となった方々、事前に日程を調整して、またご参加下さい。スキー合宿が大雪と重なったことで嫌気がさして不参加となっている皆さま、スキーを卒業したと決めた皆さま、今回のように天気に恵まれたら、野沢でのスキー程楽しいことはありません。野沢での楽しみはスキーだけではありません。温泉療養やグルメ巡りも兼ねて、また野沢温泉にお越し下さい。
 では、今年の野沢温泉スキー合宿が無事終了したことをお伝えし、色々とご協力いただいたことを感謝するとともに、また来年も野沢温泉でお会いできることを楽しみにしております。                              
野沢温泉スキー合宿 幹事  青柳 健二
※添付写真(最後の写真は佐藤さん撮影、他は青柳撮影)  
・毛無山山頂での記念写真、宿のロビーで全員集合