国展

1601井上
Wed, 18 Jun 2025

先日、7期の村田泰恵さんが再度国展に入選され、
その展示の招待券を加藤さんから頂き、見学に行ってきました。
 
その催しは、大阪美術館で開かれ、静かな雰囲気の中、落ち着いて
見て回ることが出来ました。尚、同時に開催された「国宝展」
は大層な賑わいで、大行列のため、これは断念いたしました。
 
村田さんの写真は、昭和の小さい頃知っている、木造のあばら家。
或る意味、懐かしい家の玄関。玄関わきに当時の古めかしい郵便受けが
掛かっている。そんな玄関口を真正面から捕らえ、暗い雰囲気の中に、
閉ざされた玄関が何とも寂し気な雰囲気を漂わせている。
 
題名は「待つ」。固く閉ざされた、玄関から、いつ帰るとも
知れない家族の帰宅を、ただ只管、待ち続ける様子を想像し、
描いたのかもしれません。
残念ながら、展示会の写真部門では写真に収めることができなく、
皆様にお伝えできないのが残念です。
 
会場に居た案内の方に伺うと、
写真部門以外の絵画・工芸部門は写真撮影OKですが、写真部門だけは
NOだそうで、勝手に写真を撮影し、それ以上の出来栄えのものが
出てきては困るのではと、ジョークを言っておられました。
 
村田さんは居られないようでしたが、ワンゲルの先輩にこの様な方があり、
嬉しさがこみ上げてきました。
村田さんの展示品の近くに、アメリカの現代のビルの風景を収めた写真が
展示されていました。入選者と思われる方が、周囲の方々に、撮影の
由来を説明されていました。たった一枚の写真に込める思いが、如何に多く
詰まっているのかを漏れ聞き、感心した次第です。ひょっとすると、
俳句の一句とも相通じるのかもしれないと、勝手に思いを募らせた次第。
 
ついでに、この近くの、住友家跡地の慶澤園とあべのハルカス展望台を
見て来ました。その際撮った写真を掲載しておきます。
尚、これらの写真は全くオープンなので、存分に見てやって下さいマセ。
 
写真は、例によって、NIKON IMAGE SPACEに保存しております。
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