2018春小屋作業 報告

1501上馬 Mon, 4 Jun 2018

小屋作業ごくろうさまでした。
昨日、登山道作業隊は無事高三郎ピークまで伐開作業を進めることができ、
この時期としては残雪の多い山頂で、登山道甦りを祝ったあと記念撮影をしました。
下山時には、ここ2年間手入れしてなくて茂っていた砺倉分岐からの上部を刈り払いました。
今朝は4時には全員目覚め、朝食のあと山小屋と周辺の後始末をしてから、
川沿いルートではなく新設の高巻きルートの様子を5人で見ながら戻ってきました。
一部に滑りやすいところがあり、最後のコムラ谷出合への下りは急なので、
次回の作業で少しでも歩きやすいルートにしていきたいものです。

2013久冨

皆様
  小屋作業、大変ごくろうさまでした。2泊組も今日無事に下山してきました。
 高三郎への道が開通し、学生も頂上を踏めたようです。
 皆さんのご苦労のおかげです。お疲れさまでした。
 参加した部長の山本君が、けがで下山した笠島君の様子を知らせてくれています。
 大したことがないようで、安心です。
 頂上での写真などは追って送信されてくるものと思います。楽しみです。
 
 とりあえず、ゆっくりお休みください。

1505坂尻

みなさんへ
45年ぶりに小屋作業(登山道伐開)に参加させてもらいました。
今回、高三郎頂上までの開通=甦りに立ち会えたことを嬉しく思います。
多くの人の尽力で、4年間のプロジェクトが一区切りしたんだなぁと思います。
自然相手のことなのでこれで終わったということではなく、
また次の課題も見えてきます。
いつまで、どれだけの人が”我らのベルクハイム”と思えるかが重要なポイントですね。
上馬へ
  写真ありがとう。

1700上田喜久雄

皆さんへ
4年越しの高三郎登山道の整備が完了して、感慨もひとしおです。
上馬さんが自分(KUWVには1年だけ在籍、17期)にも声かけしてくれて始めたのが思い出されます。草刈機を担いで上がる苦労も、先が読めない作業進行も、みなさんの協力があればこそでした。
自分の新入生歓迎トレでは雨天の為途中で引き返し、高三郎山頂に立ったのは初めてというのもひとしおの喜びです。山小屋での談笑のなかで、ある年齢を境に高三郎の印象が違っていると言っていたことを思い出します。今回の登山道整備は、その中にクサビを打ったことになります。親しみを込めて見ている我ら年配者と、これからの人々には金沢に残る秘境だと。その通りだと思いました。また何かのきっかけで注目されることがあるかもしれません。
倉谷までのダムサイトの道で崖崩れによりできた露頭に見られた岩石は、緑色凝灰岩=グリーンタフといわれ、日本海形成時の地殻変動により生成されたというものでした。自分は専門外で分かりませんが貴重なものかもしれません。

1910栂

みなさま
栂です。おつかれさまでした。
昨夜、松下君から、2泊作業隊5名は迂回路の鉄塔から左のコムラ谷へのルートを下ったと聞きました。
これは、別添図のとおり、昨年、ルート選定が充分にできないまま応急的に付けたもの(図のC)で、急な悪路であり、その付け替えが今回の課題の一つ(もう一つが図のA区間のトラバース)でした。
その付け替えルートの候補が、鉄塔からほぼ尾根通しにコムラ谷出合まで下るもの(図のB)で、途中に古い赤布もありましたが、やはり、かなりの急傾斜であり、ジグザグを切ることもままならず、結果としては、自信をもってお勧めすることはできず、再検討の余地ありという認識でした。
そのことを別添のような図に書いて黒崎君に渡しておくべきだったと後で思いましたが、
黒崎君も相当お疲れのようだったし、舌足らずだったことを反省しています。
 
さて、A区間については、路面の整備等は残っているものの、ルート的にはほぼあれしかないと思っています。
もっとトラバースで行きたかったのですが、ヤセ尾根部分は断崖なので、その手前で尾根道に合流せざるを得ません。
問題は最後の下りであり、当面はB,C,Dの三つの選択肢があるかと思います。以下に概略を述べます。
B:今回は栂しか歩いていないので、次回にみてもらい使えるか判断。末端部に10~20mのロープが必要。はしごならもっといいが・・・。
C:慎重にルート選定し、整備すれば、可能性ありか? ロープも必要(松下君の見解)
D:栂は未踏ながら、急傾斜の末端部と離れている分、Cと同様に再整備すれば最も安全かも。ただ、谷沿いも含め整備する距離が長い。
LinkIconmap

1501上馬

栂さん みなさん
今回2泊した5人が歩いた山小屋からの迂回路は、ほぼBルートです。
3年(?)前に、山小屋へ入った作業隊が歩いたのがDルートです。
秋にでも再調査してから決めていくのがよいと思いますが、
重い荷物を担いで歩くとなるとDルートの整備が最も適しているように私は感じています。

1515松縄

皆さん
 
今回天候にも恵まれ、小屋まで行けて幸せでした。
ダムサイトから大きな切れ込みを経てつり橋を渡り、倉谷川をヘつって小屋に行きました。
ヘツリも大変でしたが、むしろ途中足を滑らせばダム湖に間違いなく滑落する処を幾度となく通過して(草が目隠ししているものの)、往時もこんな危険な道だったのかと思いました。
次回小屋やひょっとして高三郎に行けるか、からだと相談ですが、今回も小屋に対しての個々人の思い入れを痛感させられました。小屋をどう維持していくのかはむつかしい課題だとますます感じた今回でした。

2018松下

みなさん
 
お疲れさまでした。
昨日夜行バスで金沢より無事帰宅しました。
身も心もともに充実した、大変楽しい3日間でした。
みなさま、ありがとうございます。
 
例年よりも若干遅めの小屋作業でしたが、これが幸いしてか高三郎頂上付近の残雪に夏道が覆われることもなく、新道を完成させることができました。
完成までの4年間は僕にとって大変楽しいものでした。若い現役生や気心の知れたOBの方々と、大自然の中で汗をかき、ひとつの目標に向かって進む経験は他の何物にも替え難いものでした。僕の人生を豊かにしてくれました。金や名誉ではない本当に大事なものがある。確かにそうですね。小屋作業はそれが実感できる素晴らしい場だと思いました。
 
2日目に高三郎のピークを目指しているときに、現役生の吉田君(2年)がポロリと言ってました。「僕はこんなきついコース初めてです」と。
確かにそうだなぁ、と僕も思いました。OBからすれば新道は「新人トレーニングコース」という認識にありますが、今の現役生からすれば上級者向けの難コースであり、高三郎はまさに秘境の地なんだと。実際、今の自分からしてみると後者の認識が大正解だと思いました。
 
現役生のこうした認識のもと、ベルクハイムは今や「秘境の小屋」となっているのかもしれません。
しかし「ベルクハイムへ至る道」のことを考えると、必ずしもそうではないような気がしています。
既に犀川ダムへ至る県道経由コース(現在は通行止めで不安定)がありますが、これに加えて、その裏コース(湯涌温泉⇒高尾山⇒順尾山⇒大倉山⇒出島)を考えてみるのも面白いのではないかと思っています。ちょうど春の小屋作業の時期(5月中旬頃)、新緑も深く花も綺麗で、ハインキングにはうってつけのコースと聞き及んでいます。このコースならば山を楽しみながらベルクハイムへ入ることも可能なのではないでしょうか(もちろん「大倉山⇒出島」間の道の状況は今後確認する必要があります)
ゆくゆくは、このコースを現代版の「新人トレーニング」コースとして現役に活用してもらえれば、ベルクハイムも今後生きてきます。またそうした現役生の活動の中から、やがて秘境の地「高三郎」への関心も自然に芽生えてくるのではないでしょうか。
先の吉田君曰く、「今の一年生はやる気があります」と…。期待できそうです。

01アリの目線

02やっぱり船がいい

03崩落が進む倉谷道

04雨量計過ぎのへつり

05取水ホース漏れの応急処置

06夕食は特性カレー

07ベルクハイムのいろり

08金山谷の新橋

09新道蘇る、高三郎頂上にて

10祝いの酒

11上田さん、感慨ひとしお

12ボッカありがとう

13坂尻さん、犀奥に郷愁

14最後の一本、伐採

15伐採を待つ偽アカシアの木に寄り添う

1910栂

上馬様、皆様
了解しました。
「鉄塔から、赤布に従って左の谷へ下った」というのは、
たぶん、松下君の思い違いというか、感覚の差だったのでしょう。
いずれにせよ、ぼくもDルートが一番いいように感じています。
昨年は、その存在を知らなかったのと、鉄塔まである道をできるだけ使えないか、
下から鉄塔への道もあるはず、との思いがあってのことでした。
(その下からの道は、前のメールに書いた、へつり上流部からのもので非現実的?)
次の機会に、また、みなさんと現地を見たり、相談したりして決めればよいと思っています。
なお、今回のように地元の山本さんたちによって、へつり部分が修復され、川の水量が少なければ、この迂回路は不要ですが、山本さんもあった方がいいと言われていたと上馬さんからお聞きしていたことを思い出したので、参考までに付け加えておきます。