山小屋Bergheimに係わる意見

2018松下 Mon, 16 Jun 2025

松下です。
お返事ありがとうございます。
拝読させて頂き、一つ一つが納得することばかりで、難しい舵取りをされている黒崎さんのご苦労がよく分かりました。
こと小屋作業については、今後も微力ながら応援させて頂きたいと思いました(ただ、リハビリ中の身なので、まだちょっと、はぎれが悪いです…)
 
先日の懇親会では、懐かしいの「白山-ベルクハイムPW」の写真が手に入り、メンバーだったうちの3名(横井、杉口、松下)で50年ぶりに思いを一つにしたところです。
このPWは、ブッシュ漕ぎに美学を感じ、果敢に藪の中に突っ込むことを厭わない連中が集う象徴的なPWとして、歴代の先輩から代々受け継がれ、数年ごとに実施される恒例のPWだったと記憶しています。
こうした感性は、当時の新トレや小屋作業活動を通じ、先輩達に導かれて行った犀奥(高三郎、見越山、奈良岳など)で、鍛えられ育まれたものでした。
青春時代のこうした体験は、ともかくピュアで、今でも自分の体の奥底に深くに刻まれている感じがします。
犀奥は「自分たちのフィールド」であり、「探検し研究し開拓するところ」でした。
それはそれで、とてもいい時代だったように思います。
 
しかし時代は流れ、3K(きつい、汚い、危険を嫌う時代)などの時を経て、今の現役生達はまた別の時代を生きています。
そこにはまた別の感性(黒崎さんが観察されてるようなもの)があるのも事実で、当然のことだと思います。
そんな彼らに「新トレ」という旧態依然とした活動を今さらながらに提案しても、甚だ時代錯誤であるということは、黒崎さんのおっしゃる通りだと思いました。
 
ただ、「山歩きを純粋に楽しみたい」とうい素朴な願望は、今も昔も変わらないものであり、現役生達と共有する確かな点に間違いないと思います。
近年この感性は「トレイル」という言葉で表現されてきているように思います。
今のワンゲル現役生達も、この感性をイメージして入部して来る人が多いのではないでしょうか。
また高齢者の中にもこれを指向する人が近年は多いようです。かくいう私も2年前に「信越トレイル (長野県飯山市)」の一部分を歩いた経験がありますが、大変楽しかったです。
 
この点に着目して今後の小屋作業を考えるならば、BH(ベルクハイム)へ行くこと、そのこと自体をもっと「トレール感覚」で楽しめるようにできたらいいな、と思うわけです。
例えば以下のコース、名付けて「BHトレール」とでもしましょうか。
 
湯涌温泉ー高尾山ー順尾山ー東峰頭ー{東峰尾根経由}ー犀川ダム湖畔(高桑碑のちょっと先)ーBH(ベルクハイム)
 
BHと温泉街(湯涌温泉)を結ぶルートです。BHに行った帰りに温泉でひと風呂浴びて帰れます。もしくは宿泊することもできます。これはちょっと魅力的なコースじゃないでしょうか。
また、それ以外にもメリットがあります。従来の林道ルートを担保する役割です。林道ルートが将来もし完全に通行止めになってしまった場合にでも、BHへのアクセスを最低限担保することができると思います。
 
先日の意見文でも書きましたが、次の区間「東峰頭ー{東峰尾根経由}ー犀川ダム湖畔」は、まだ古道ゆえ現況調査が必要です。
この調査も兼ねて、小生は有志を募って「BHトレールを歩こうPW」をいつか(小屋作業の一環として)やらせて頂きたいなと思っているところです。
その節はまたご相談させて頂きます。よろしくお願いします。