木星土星の超大接近

1117長岡
Tue, 22 Dec 2020

 冬至を過ぎまして、ようやくに日一日と日の出が早くなりますと、コロナ禍自粛中ながらも、ほっとしております。
 
 日中もさることながら、連日の見事な冬空ですので、最近話題の、400年振りの「木星土星の超大接近」を。
 上述、「超・大接近」と申しましても、これは、「見かけ上の接近」のお話しです。
 
 なにしろ、「約400年振りの」と聞きますと嬉しくなりまして、さらに、「次は約60年後」との由ですので!
 日本時間の今朝03時頃が最大接近でしたが、この時刻には日本では見られない位置でした。
 
 添附が、昨・21日の日没(16時半過ぎ)後の16:54の撮影です。 2つの星で、上のが土星。
 2つ目添附がその前日・20日の17:07。 惑星ですので、僅か1日で、相互の位置関係はこれだけ変わります。
 3つ目には当日の月を。これとともにご覧頂けますと、月の視直径よりも遙かに近接していることが判ります。
 普段は、皆様へのご紹介写真はトリミングしているのですが、これはそのままの画角(300mmレンズ)で、
 サイズ縮小以外の画像調整は無しです。
(ほかの撮影条件は画像のExif情報をご覧下さい。その「プロパティ」→「詳細」でも。)
 
 添附ご紹介の、小生の手持ちデジカメ(三脚なし)で写せるくらいですので、肉眼でも充分に観察出来ます。
 
 今日の夕暮れも、寒いものの、関東地方では好天のようですので、昨夕撮影の添附写真よりも少し離れ始めていますが、
 まだまだ、「超接近」の状態で見られるます。
 日毎の、木星土星の位置関係は、次に、判り易く説明されています。 年内ならば、まだ見られます。
   
https://news.yahoo.co.jp/articles/d308a139f2d3d73ec5975423aeca7144473a6470/images/000
 なお、次の様に、土星の輪まで見える動画もありました。
   LinkIconhttps://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000201927.html
 昨夜は、手元の双眼樹を引っ張り出して見たのですが、双眼鏡発明者・ガリレオの、「土星は耳付き惑星だ!」
 くらいには、何とか見えたような気が致しました。
 
 木星は、日没からまもなくして、よ~く目を凝らせば微かに見えますが、土星は空がもう少し暗くならないと見えてきません。
 以下、ご参考資料ですが、
 国立天文台のサイトでは、
   LinkIconhttps://www.nao.ac.jp/astro/sky/2020/12-topics02.html
 以下は、天文関係の仕事をやっておられる企業のサイトですが、
 月を同じ画面に入れることの出来た17日の、素晴らしい写真が
   LinkIconhttps://www.astroarts.co.jp/photo-gallery/photo/67716
 ほか、関連の説明も
   LinkIconhttps://www.astroarts.co.jp/special/2020jupiter_saturn/
 
 
ついでの余談ですが、「中国によるエベレスト新標高値公表」の件です。
 5月に中国測量隊が登頂して測量されましたが、その成果がようやくに公表されました。
 NHK放映 : <https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201208/k10012753511000.html>
LinkIconhttps://www3.nhk.or.jp/news/html/20201208/k10012753511000.html
 日経Web版: <https://www.nikkei.com/article/DGXZQODG0935O0Z01C20A2000000/>
LinkIconhttps://www.nikkei.com/article/DGXZQODG0935O0Z01C20A2000000/
 
 人民日報のWeb版「人民網」では、チョモランマの新標高値について、次の様に報じられておりました。(9日付記事)
   LinkIconhttp://j.people.com.cn/n3/2020/1209/c95952-9797442.html
  5月の、登頂を含む現地作業のあとには、「人民網」報道では、次が最後の報道となっておりました。
  (それによれば、8月頃には公表できるような記事内容でした。)
    <http://j.people.com.cn/n3/2020/0529/c95952-9695821.html>
LinkIconhttp://j.people.com.cn/n3/2020/0529/c95952-9695821.html
 おそらく、ジオイドの確定にかなりの時間がかかったものと思っておりました。
 
 後半2枚の添附は、前回の、中国2005年測量(8844.43m)を記念する碑(脇に小生)と、風景のみは大昔に変わらないロンボク寺を。


1108上村
『人民日報のWeb版「人民網」』について補足です。
新聞を携帯で発行していた時代の話です。その頃、私が日本での 人民網の 発行に関わっていたので、補足します。

1997に「人民網」が設立されたときは長岡さんの認識通り、「人民日報のWeb版」でした。
2010に人民日報の网络处(ネット部門)が独立し、別会社になりました。
現在、「人民網」 は 主に人民日報をソースとするニュースを配信しています。
私の満州人の友人は 2010 設立されたばかりの 人民網日本株式会社に社長秘書として
入社、2013社長と共に任期終了で帰国、
2014駐在記者試験に合格して人民日報駐日記者として2017まで在日していました。
なお、Wikipediaの人民網の項目は2010私が最初に書いたもので、
その後多くの人の手が入れられ現在に至っています。
 
人民日報からみで別のエピソードを。
私の知人の田原さん原作の映画「罫溝国境・15多的夏夭:ソ満国境・15歳の夏」を
人民日報で紹介してもらおうとしたことがあります。
人民日報記者が書いたのに 人民日報 には掲載してもらえず、
人民日報系列の環球時報に掲載されたが記事内容に修正が加わっていた
(同時期に公開された松嶋菜々子主演のTV映画「レッドクロス女たちの赤紙」
と合わせて「日本は被害者の立場ばかり主張している」との批判記事になっていた)
ので気に入らず、最終的に人民網に全文を掲載してもらったという経験があります。
この映画は立山で紹介したことがあります。
そんなわけで、 人民網 に詳しくなりました。
人民日報と長岡さん関連でもう一つのエピソードがありました。
長岡さんが日本大学で地図の展示をしていた会場で、人民日報提供と称する写真展が
併設されていました。長岡さんとは無関係であり、日本大学が併設を許可したようです。
展示物の出典に疑問を感じたので、人民日報日本代表所総務部長の王晴さんに確認した
ことがあります。その時、「人民日報を語る偽物です、取締りが必要です」との
明確な回答をもらいました。
LinkIcon記事

01木星土星400年ぶり超大接近20201221(1654撮影

02木星土星400年ぶり超大接近20201220(1707撮影

03木星土星400年ぶり超大接近20201220当日の月(1706撮影

04西寧-チベット横断-新中尼公路2019 1022 ロンボク寺先 チョモランマEverest標高測量記念碑で長岡

05西寧-チベット横断-新中尼公路20191022 ロンボク寺からチョモランマEverest