2/17~2/18 房総半島の鋸山、富山、伊予ヶ岳
1512舟田
Mon, 20 Feb 2023
皆様 日本を横断し、房総の鋸山(330m)、富山(とみさん 349m)、伊予ヶ岳(336m)に登ってまいりました。
千葉県は最高峰愛宕山が408mで、都道府県別最高峰では、最低標高を誇る県ですから、
「山高きがゆえに貴からず」を本領とし、「低いながらも、人々に愛され、物語を秘めた山」があるのです。ちなみにNHKのにっぽん百低山放映第一号は、鋸山でした。
ともあれ、北日本観光の思惑通りに、北陸の雪にうんざりの面々は、菜の花や梅の香る温かい房総で、春の始動をやりたかったわけです。
そして、出発の17日は、中部全体が「晴れ!」の日でした。
雪掻きをしなくていいなら、雪は綺麗なものです。惚れ惚れの火打に、妙高山に、後立連峰、浅間山、八ヶ岳…と名山が車窓を流れていき、高速道路が大動脈化していって、ついにビルが乱立する中へ…。
「アッ、スカイツリー!」「わ、飛行機!!」おのぼりさん自認連は、海ほたるで一息ついて、ついに温かい房総に降り立ったのでありました。
鋸山は房州石が取れた石切場や、日本最大大仏・地獄のぞき・百尺観音を擁する日本寺が頂稜にあります。
富山は、南総里見八犬伝ゆかりの山。私達の世代だと、「新八犬伝」の人形劇が印象深いです。「我こそは玉梓が怨霊!」で口がパカッての…。
しかも、ほぼみんなが見ていて、話が通じるのが、私達の世代です。ゆかりの伏姫の籠窟へは、令和元年の台風19号による倒木処理が済んでおらず、立ち寄れませんでした。
さらに、「房総のマッターホルン」と呼ばれる伊予ヶ岳では、ロープを使っての岩場登りも体験しました。
どこも、標高300mだと、息が上がった頃には着いてしまいます。なまった体に、階段はきつかったけれど、汗を流した快感に、見下ろす達成感はあって、春の始動には手ごろな山々でした。
といっても、時間に追われて、昼食も、夕食も、コンビニで買ったパンを移動のバス内で食べる…というせわしさ。
そして帰りも、ビルの谷間をキョロキョロと「あっ、レインボーブリッジ」「東京タワーは…、見えた!!」と、修学旅行のように、はしゃぎまくり…。
この同調ぶりに、昭和に育って、まっすぐ繁栄を信じた世代なのだな…を、つくづく思いました。
そして、陰気に寒くなり、雪嵩が増えていく車窓に、ため息をつきつつ、冬の居座る金沢へ…。
雪山景色と、春の気配をどうぞ。