6月6日の奥獅子吼、6月7日の籾糠山(天生湿原)
1512舟田 Mon, 8 Jun 2020
「日常」の解禁と同時に、熱中症の危惧が…。再開した学校は、オリエンテーリングに、ウィズコロナ生活の徹底…2週目からはいよいよ学力不足(勉強離れ)に直
面していくことになりそうです。
当方、蒸し蒸しマスクじゃやってられない!のうちに、入梅ニュースには狼狽して、高度を上げ始めました。
でも6月6日は、予報以上に曇天でムシムシ。それで、犀鶴林道最上部から、獅子吼方面をたどってピストン、次に反対の奥獅子吼方面へ宿の岩分岐まででピストン…という観察コースとしました。
前半は、コシノコバイモなんて、跡形もなく消えるもんだ…を確かめました。そして大量のカタクリの実が弾けたのを写していたら、カタクリの実を運ぶアリもばっちり写っていました。
例の種枕という、ご褒美成分がついているのもはっきり分かりました。続いて、登山道途中にできた水溜まりでは、やかましいカエルの声と白い卵塊が。
ここでも、変な形だなあ、溶けたのかなあとアップにしてみたら、モリアオガエルの只今制作中が、撮れました。
今回も、違う時期に来れば、違う生態がみられるものなんだ!と、感心しました。(サルの登場は、おまけ)これでようやくスイッチが入ったようになり、翌朝早出で、県堺を越えて、天生湿原へ行くことに。
検索してみたら、天生峠への360号線は無事開通(例年、6月初めが、冬季閉鎖解除)。麓の白川郷には、まだ「県外観光車進入禁止」の看板が出ています。
現在、西赤尾からブナオ峠も、ホワイトロードも閉鎖のままです。
なので、天生峠近くの展望台からは、格別の思いで、白山山塊を眺めました。西面の見える石川県側よりは、残雪多めの白山が見られます。
設置されたばかりの登山口受付も、コロナ対策を取っています。でも口頭で「熱中症予防に、間を空ければ、マスクはいいですよ」とのこと。
しかも、入山は7時半からの受付開始だったので、人のいない(特記するほどのことではないが)、匠屋敷の写真が撮れたわけです。
すがすがしい緑、途中から見えた北アルプスにも、霧が晴れた心地がしました。
天生湿原入口には、柵が。前回から6年の間に、こんな保護柵や、携帯トイレブースが整備されるようになりました。
ただ、天生湿原にも、やや離れたミズバショウ群生地にも白い苞はなし。そこから下のカラ谷も、サンカヨウはもう実ばかり。
これまで、ゲートが開いてすぐのこんな時期にばかり4回来ていますが、暖冬のせいで、開通してすぐであっても、ミズバショウの群生が見られない時代になってしまったのです。
そのかわり、ラショウモンカズラが林床を埋めていました。また、ミツガシワやタテヤマリンドウ、コバイケイソウも、次の季節に変わっていることを告げていました。
サンカヨウの方は、カラ谷を詰めるにつれ、出てきて、キヌガサソウとともに楽しめました。
山中でのみなさんには、やっと動けて嬉しい…の共感が漂っていました。さらに、湿原での一方通行も決めているこちらには、トレイルランという人種(どう考えても、自然保護には反しています)がおらず、これも満足感のうちと思えたことでした。
写真は多めです。アマビエを眺めているよりはいいかも。
1107加藤
ゆっくりと撮影しているのがうかがえます。
季節は巡っているのですね。
そちらは、だんだんと元の生活に戻りつつですね。