体内季節の修正

1107加藤 Thu, 18 Jun 2020

近畿でも禁足令解除。
生まれたての小動物が恐るおそる外界を眺めるように、
「寿司がたべた~い」の誘惑にかられ、晴天三日続きの
昨日、出かけることにしました。すし屋での寿司は、四月の上旬に
近畿の秋のPWで行った寿司依頼、二か月半我慢をしていたのです。
さりとて、馴染みのすし屋は18時開店なので、それまでの
時間つぶしに六甲高山植物園に出かけることにしました。
園は、今コアジサイが盛り。ラベンダーに似た香りに包まれています。
花の季節に生まれた我が家の孫娘にはそれぞれの花を当てています。
6月に生まれたのは「シチダンカ」。
8月のは(偶然にも同じ誕生日)「レンゲショウマ」と「マツムシソウ」。
で、今回は、シチダンカ撮影という名目が立ちました。
しかし、思ったより良い花がなくがっかり。この六甲高山植物園も
先日再開したばかり、その間に最盛期をを過ぎて、今は、
端境期のようです。目玉のヒマラヤの青いケシも終盤でした。
キヨスミウツボもほぼ終わり、最後の花が日に晒されていました。
 
それでも、いくつかの花は見ごろでした。いつもは注目していない
アルプス地域では、エーデルワイスが見事でした。マッターホルンを
眺められるといいながらも、マイナーな山道を歩いていた時に
偶然に遭遇したエーデルワイスよりも見事でした。もっとも
現地を歩いていたのは、八月のお盆過ぎだから、時期を過ぎていた
からかもしれません。
8月の花だと思っていたマツムシソウも見ごろでしたが、レンゲショウマは
蕾があるかなしの状態でした。
寿司も心置きなく食べ、帰宅してシチダンカを調べたら、知らないことだらけ。
イメージと違う花と感じたのは、若い花だったからということがわかりました。
シチダンカの特徴である星状の花(ガクも含む)は、中心の両性花が枯れた
残骸の装飾花だけが残ったもののようです。ゴミがついているように
見えたのは、その両性花が枯れた部分だということが分かったのと、
若い花には両性花がまだ残っているということでした。
幾許かの写真を添付します。
 
また、本物を見ると驚きも発見します。白馬の帰り猿倉に
向かうときに咲いていたヤグルマソウの花。あえて
見ようとしない花ですが、若い花はモウセンゴケに似て
ぜんまいのように巻いていました。これも受粉の効率を
上げる工夫なのですかね。
私自身、ほぼ、冬から家に籠っていたので、季節感がなく、時折
節ちゃんから送られてくる花で、季節が冬でないことを知ったのですが
今回、高山植物園へ出かけて、初夏を感じました。
体内時計を朝日を浴びて修正するが如く、花を見て体内季節が修正できました。
最後に、岩の間で日を浴びていた花ですが、トキワハゼ? ムラサギサギゴケ?
どちらでしょうか。HPでもいろんな説明がありますが、見分け方も
教えていただければ嬉しいのですが。

01ウノハナ1

02オオバオオヤマレンゲ1

03キヨスミウツボ1

04コアジサイ

05シチダンカ_両性花がすっかり枯れたもの

06シチダンカの若い花

07エーデルワイス01

08エーデルワイス02

09コマクサ1

10マツムシソウ1

11メコノプシス・ベトニキフォリア1

12カキノハグサ1

13コケモモ1

14サワラン

15ニッコウキスゲ1

16ハナイカダ1

17ヤグルマソウの若い花1

18シチダンカ3

19どっちなの?