5月7日の御堂山
1512舟田
Tue, 10 May 2022
皆さま 今どきは、ブログに載せる…が常識なのかもしれませんが、ワンゲル関係者なら、山名で思い出すことがいろいろあるかもしれない。そして、経済的には不
利で、さして最先端施設がないような日本海側が誇れるのは、雪解け後の次々花の咲く季節の美しさではないか?と思うので、またも押し付けアルバムです。
冬の度に体が硬く縮こまってしまって、健気な花にドンとエネルギーをもらう。そんな花追っかけをやっていると、夏山にはなんとか間に合う…を、やってきました。
ただでさえ下り坂で、継続したり騙したりで、何とか緩やか気味に…をやっていたのが、ステイホームになってしまった。
時間はそれなりに有意義に使ったつもりでも、現場にでられなかったダメージ、ドンと落ちた山体力という面はやはりあります。
なんとか動き始めて、かつてと同じ山でも、少々季節がずれたら、どうなっているか?これが意外と面白いのです。
かなり詳しくなって、どんなシチュエーションなら、どの手の花が咲くか当てられるようになった…。
しかし、少しの季節で、消えたり咲いていたり…。それ以上に、花が咲かないと、存在に気づかない植物の方がまだまだ多くて、「参りました」になります。
さて、山道については、ステイホームの間に、荒れてしまった山と、余ったエネルギーを注ぎ込まれて伐開が進んだ山とがあります。
後者については、看板が新しくなったり、ベンチが増えたり…。ただ、このような作業を楽しんでやるのは、大工道具を使いこなす団塊の世代あたりまでであって、
トレイルランで走り抜ける人達や、アプリで簡単に山記録ができるのを楽しむような人達は、やらないのではないか?
持続可能ばやりだけど…。一時はニュースに担ぎ上げられても、ほんとの持続は、かなり難しいことだと思っています。
ともあれ、自分達は、山の花追っかけで、健康寿命が延びてくれたらいい…そのあたりにいます。
御堂山とは、犀鶴林道の鶴内峠と、獅子吼の間にある山。カタクリの白花や、コシノコバイモの群生があるので、
今のシーズンには、奥師子吼とは反対方向の、より軟弱なこちらへ向かっています。
花期がずれるとカタクリが実になっているのは当然としてきましたが、コシノコバイモが見当たらない方に、今回はびっくり。
スプリングエフェメラルとはいったものです。たちまち丈を伸ばした雑草に埋もれて消えており、やっとやっと探し出しました。実も見つけました。
道に白く散っているのは、ズミの花。奥師子吼側にあるのは知っていましたが、こちらにも、こんなにあるとは知らなかった。
そして、コケリンドウには遅かったかと思ったら、別の場所に、わんさか出ていました。
ある、なしを言う時には、毎週来て、観察しなければいけないのかも…。
ちょっと謙虚になった私達の前を、若草を口いっぱいにほおばったカモシカの子供が、横切っていきました。
ギフチョウ3頭が追っかけっこをしていて、交尾も見ましたが、こちらも瞬時のことで、写真は撮れずです。
雪割草の頃は10日から2週間遅れかもと思いましたが、寒さが残っていたわりには、一挙に花暦は進んだようです。
記録と比べた限りでは、1週間は早まっているかも?立山の雪の壁は高かったけれど、白山室堂は平年より少ないと言っていました。