5月23日の医王山 箱屋谷山 & リンネソウ
1512舟田
Mon, 23 May 2022
リンネソウは、「小さな花をやっと見つける」タイプではなく、登山道脇のハイマツの下草として群生している花です。咲いている場所では、びっしりピンク色に染めている花です。
ですから、北海道では多くの山で見掛け、北アでは立山の薬師への縦走路や、烏帽子の縦走路でも見かけました。ただ、リンネソウよ!と騒いでいたのは、私くらいで、特に北海道ツアーの時は、誰も感激していませんでした。
ということは、それなりに咲いている方であるが、「その時期にそこへ登っていること」と、「花に気付いて感動する年齢」とが重なれば、見えるようになる…ということですね。
私、この時期、「今年の花」と断っているように、似たような時期に(特に、冬眠から覚めて、夏までにウオーミングアップせねば!の頃)、似たような低山をウロウロしています。
同じような種類が咲いている一方で、ここと覚えた場所が移動していることがしょっちゅう。そして、「あの花はあそこにしかない」と記憶したつもりが、実に、「かなり、どこにでもある」普通種だと、気付き始めている段階です。
植物の拡散パワーはすごい!個人の山遊びペースは、まったくそれにおいついていない
です。(だから、飽きないとも、いえます)
花探しは、遅くなった足カバーとしても、やっていることでありますが、コロナ禍の間に、「巨樹好み」をさらに耳にするようになりました。
毎年健気に咲いてくれる花もいいけれど、風雪に耐えて何百年…。
終わりの方が見えてくる(?)と、どうも心惹かれてくるようです。
巨樹ぶりが捉え辛いのと、華がないので、あまり被写体としては扱っていませんが、23日は、旦那が「大池平のイタヤカエデをきちんと撮ったのがない」と言うのでお出かけ。
ビジターセンターから箱屋谷山へは、ギンランはなくなってしまいましたが、そのかわり、ツクバネはそこらじゅうにあるとかの見分けがつくようになり、相変わらずのヒメシャガ街道です。
大池平一帯はカエデ、ホオノキの巨樹ぞろいです。キハダも多くて、樹皮を剥いだ跡も見えます。自然は次々更新してくれているし、観察者の側には、知識が増えた分、また新しい発見がある…となって、やはり、少しでも外へ出るに越したことはないと思いました。
なお、21日に、高三郎山で60代男性一人の遭難発生。翌22日には発見・救出されました。中日新聞に報道されたミニ記事以上を知らずです。
高妻山でも滑落遭難あり。
ゴールデンウイークの頃も、そして中旬も梅雨前線が下がり好天続きでした。
お蔭で、予定ツアーをこなせたうえ、間に、夫婦登山や山友登山が混じっての、かなり行き過ぎ状態が出現。
世間でも、コロナ禍で、百名山完登や、行きたい山が中断し、体力ダウンにあせっている高年層は多いと思います。
ただ、その間に、整備が行き届かなくなっていたり、高齢化で、会として整備をやめた例も聞いています。
コロナ前の情報や記憶、そしてかつての体力やバランス頼みでの、いきなりの入山は危険。
以上、私の行き過ぎを、正当化しておきます。
先ほどは、結構失礼な文調になっていたのでは?と反省。
お詫びに、リンネソウが写っているのを探しました。
ハイマツの下草に、びっしり…とはいかず、咲きぶりは楚々の方です。
時期は、他の高山植物も盛りの頃ゆえ、ハイマツの下の日陰は、目も慣れず、カメラも暗さに慣れず(基本、通過中)、しばしば空の明るさで飛んでしまっています。
29,30が、2010年8月13日、烏帽子小屋から、烏帽子岳の間。咲き終わりの頃
26,27が、2013年7月20日、北海道余市岳
59.60が、2015年7月27日、越中沢岳手前
ついつい、懐かしく、他の写真にみとれてしまいました。
見直しの機会をいただき、ありがとうございました。
1107加藤
ありがとう。
群落になって咲いていることを写真で確認しました。
ただただ歩くだけの現役時代では、こんな小さな花は咲いていても、見つけることは至難の技だったのを理解しました。
数年前、五色ヶ原に行った時に、森川さんはそれを見に越中沢岳との鞍部まで探しに行きましたが、私はそこまで往復する気力がなく断念しました。森川さんがみた花の状態はどうだったかな?結構夕刻だったので。
リンネソウはその姿が可愛いだけではなく、その名も植物の命名法を考えたリンネに因んだ名だから特に気になっていたのです。
高校時代に白山に登った時に、生物部の顧問の先生が持ってた本で、これで高山植物を調べてました。後年、どこかの古本屋で同じ本が売られていたので迷わず買いました。戦前発行でも、紙質も良くカラー刷りだつたのに驚きです。
六甲高山植物園のリンネソウは、植生の雰囲気が全く違うので、一年限りかも知れません。